着物お役立ち情報

着物・浴衣の時の暑さ対策

年々夏の暑さが厳しくなってきています。今年も暑く、日中は39度近くなることも。

そんな中でも着物や浴衣で出掛けることはあります。いかに涼しく快適に過ごすか毎年見直してバージョンアップし、試行錯誤しています。

私が暑さ対策でやっていることをご紹介します。

着物を着る前にやること・使っているもの

  • シャワーを浴びる(時間がある時)
  • 汗拭きシートで体を拭く
  • 制汗剤を汗を掻く部分にしっかり振る
  • 肌着や長襦袢に衣類用冷感スプレーを振る
  • クーラーで部屋を冷やしておく
  • 身に着けるものは自分の周囲に用意しておく

とにかく着物を着る前に体をすっきりさっぱりさせておくことが重要。

そして着付けの時はどうしても動くため暑くなります。なるべく汗をかかないように最小限の動きで着付けをできるように、身に付けるものを用意します。

制汗剤はビオレ 冷ハンディミスト リフレッシュサボンの香りを愛用。ガスを使わないミストシャワータイプがお気に入りです。自分の汗の匂いも気になるので香り付きを選んでいます。昨年まではビオレの違うタイプのを使用していたのですが、今年廃盤になっており、新しいものをやっとゲットしました。

出かける時の持ち物

  • クールネックリング
  • 汗拭きシート
  • 扇子
  • 日傘
  • ハンディファン
  • 飲み物
  • 保冷剤

クールネックリングは昨年から使っています。更年期なのかとにかく異様に暑さを感じるようになったので、少しでも首元が冷えるのはありがたいです。

汗を掻くのはしょうがないので、すぐに汗拭きシートで拭くようにしています。着物の中は拭きにくいですが、首もとや腕などを拭くだけでもスッキリします。胸元に手が入るようでしたら、胸の谷間にしばらく挟んでおくとスッキリします。

扇子と日傘は必須です。

扇子は畳むとコンパクトになるので便利です。帯にさしています。なくさないように気をつけましょう。(何本もなくしてきました、、、)


日傘は昨年から遮光&遮熱効果の高いものを使い始めたら本当に涼しい!体感温度が全然違います。内側が黒い日傘をお勧めします。

最近はハンディファンを使っている人が多いですね。灼熱の屋外で熱風を体に当てると逆に良くないらしいので注意が必要です。(実はまだ使ったことがないので写真だけ撮りました)

熱中症にならないように水分補給もお忘れなく!小さいペットボトルを持ち歩きます。

保冷剤を持ち歩くのもいいでしょう。凍っているのでひんやり冷たいのがダイレクトに伝わります。手ぬぐいなどに包んで使用します。表面が不織布仕様になっているものは水滴がつかなくて安心です。ただ、溶けたら荷物になるのでそれも踏まえておきましょう。

もうこれだけで荷物が多く重いので、なかなか小さいバッグで身軽にといかないのが悩みどころです。。

身に着けるもので暑さ対策

肌着

本麻楊柳肌襦袢

昨年から麻の肌襦袢を使用しています。とにかくしゃりっとふわっと肌に張り付かないので涼しい。麻でもチクチクしない素材で快適です。

本麻楊柳肌着(えり正)

 

クレープ肌襦袢

麻の肌襦袢を着る前はクレープを長年愛用していました。薄手でさらっとしています。基本は麻でこちらは洗い替えとして置いています。すごく昔に買ったのでどこのかは覚えていません。

えり正さんにもクレープ肌襦袢があります。えり正さんの商品はどれもお勧めです。

クレープ肌襦袢(えり正)

 

和装スリップ

布の重なりを減らして涼しくしたい時はスリップタイプを着用します。身頃もスカート部分も涼しい素材だと快適です。夏だけでなく通年使用しています。

こちらは昔通った着付け教室で購入したものです。身頃がクレープでスカート部分は涼しいメッシュ素材です。先日百貨店で似たようなものを見かけたので、百貨店ですとこのタイプを扱っている可能性はあります。

上半身は目の詰まった晒し生地ではなく、なるべく涼しい生地を選びましょう。

 

ステテコやペチパンツ

数年前に発売されたユニクロのエアリズムペチパンツ。
裾除けの代わりにこちらを着るときもあります。長さもちょうどよくさらっと気持ちがいい。白と黒を持っています。洋服の時のスカートやワイドパンツの下にも履いています。
今年はこの長さは発売されていないのですよね。。
ユニクロさん、また発売してください。

メンズのエアリズムステテコでも代用できます。

エアリズムはスポーツウエアなどでもお世話になっています。肌に触れてひんやり気持ちいいのは流石の素材だなと思います。

着付小物

足袋

足袋は麻足袋一択です。とにかく麻はさらっとひんやり涼しい!
麻であれば他は特にこだわりなくお手頃なものを探して購入しています。

浴衣の時は素足で下駄のこともありますが、帰りに足が疲れた時用に足袋を持ち歩きます。一枚足袋を履くだけで足がとても楽になります。

見た目が涼しげなレース系のものは滑り止めが効かないものがあるので、草履や下駄を履く時は気をつけましょう。履き口がゴムだと食い込んで長時間履いていると痛くなることもあるのでその点も事前にチェックしておくのをお勧めします。

 

補正用タオル

補正のタオルも夏物に変更します。
綿のパイル地は熱がこもって暑いと感じる場合は少しでも通気性が良いものを。体を洗うボディタオルで絹製ものを見つけて使用しています。

体に巻いた時にちゃんと一周巻ける長さかをチェックしておきましょう。
写真のものは23×97センチです。ちょっと細めなので畳み方に工夫が必要です。

 

帯板

メッシュの帯板はたかはしきもの工房のもの。ゴムベルト付きとゴムベルトなしの2種を持っていて一年中愛用しています。形も使いやすく、丈夫に作られていてへたりません。

べっぴん帯板【ゆかた用】(たかはしきもの工房)

帯板はへちま素材のものも通気性がよく人気ですね。

へちま帯板はこれまでに2枚使いましたが、とても柔らかいため、帯締めの跡がついて真ん中が凹んで、一年でダメになってしまいました。頻繁に買い替えれないので今は使用していません。着物をヘビーに着ないライトユーザーには良いかと思います。

 

帯枕

帯枕も通気性のいいタイプを使用しています。こちらもたかはしきもの工房のもの。通気性がよく、なんと洗えます!これなら大汗をかいても安心ですね。

空芯才Dx‐デラックス‐(たかはしきもの工房)

 

18年ほど着物を着ていて夏物の着付小物も色々使ってきました。使わなくなったものもたくさんあります。今年はこのような感じということでご紹介しました。

着心地も使用感も感想は人それぞれなので、絶対これがいい!というのは本人にしか判断できない部分です。色々試してみてください。

少しでも参考になれば幸いです。

快適で楽しい着物ライフを!

 

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