イベント情報

【イベントレポ】染織こだま「木綿展」京都

こんにちは。
きものハナオムスビの栄里です。
プロフィールはこちらから。

勝手に宣伝!
イベント紹介&レポです。

カジュアルな木綿着物

カジュアル着物といえば木綿
濡れても汚れても安心。
じゃぶじゃぶ家で洗える木綿着物は本当に重宝します。

私も会津木綿や新之助上布(綿麻)をはじめデニム着物など木綿の着物をたくさん持っています。
そして自分サイズの着物を作ると、とっても着やすくてびっくりするほど着付けの時間も短縮できます。
お誂え入門としても木綿着物はおすすめです。

手軽で便利な木綿着物をメインに扱われておられるのが宮崎の着物屋染織こだまさん。
いわゆる”太物(ふともの)”と言われる、全国の木綿や麻などの着物をたくさん扱っておられます。
毎年全国で木綿展をされていて、関西にも年に何度か来られます。
関西は京都に限らず大阪、滋賀、兵庫などでも開催されています。

久々の木綿展が京都で行われます。

9月11日〜14日 染織こだま京都出張「木綿展」

今回は予約制となっていますので、密にならずにご覧いただけますよ。
予約はまだ空きがあるようなので、木綿着物ってどんなの?と気になる方は見に行くだけでもOKです。

 

押し売りはされません!!
一人で行っても楽しめますし、お店の方も優しい方ばかりで気軽に相談できます。
これまで何度か行きましたが、基本放置スタイルの接客なのでプレッシャーなく見れました。
お仕立ての場合はご自身のサイズが分からなくても、その場で測っていただけ、寸法についてもいろいろ相談できます。

予約制 染織こだま「木綿展」京都

【会期】
2020年
9月11日(金)10~18時
9月12日(土)10~18時
9月13日(日)10~18時
9月14日(月)10~14時

【会場】
Masugi Gallery M (マスギギャラリーM)
〒600-8431
京都府京都市下京区善長寺町143 3F
https://goo.gl/maps/iUmMrQQWr6dJMkEp7

●事前予約フォーム
同時間帯最大10名まで滞在時間は30分、60分、90分、120分の4通りで選べます。
https://select-type.com/rsv/?id=2p64dX4KQOY

必ずマスク着用で行ってくださいね。
当日体調の悪い方はお出かけはお控えください。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対策について、詳しくはイベントページをご覧ください。

●ホームページ
https://someorikodamas.com/

●Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/726790558052933/

「木綿展」へ行ってきました

初日にさっそく行ってきました。
(写真OKの許可をいただいております。)

ずらっと並べられた反物。200反くらい持ってこられたそうです。

まず気になっていた片貝木綿が豊富にありました。

カラフルで可愛い。色柄も楽しくて迷います。
ここ数年でポップな片貝が増えたように思います。

片貝木綿…新潟県小千谷市の片貝町にある「紺仁(こんに)工房」で作られている木綿。柔らかくしわになっても戻りやすい

伊勢木綿同様、着て楽しい木綿が増えているのはいいことですね。
カラフルでポップな木綿の走りは伊勢木綿かなと思います。6年くらい前からでしょうか。
カジュアル着物好きな人は一枚は持っている印象です。

左:伊勢木綿 右:片貝木綿

伊勢木綿…三重県津市の伝統工芸品。柔らかで着心地も良く通気性や保湿性にも優れている。

木綿着物って縞や絣模様のほっこり系のイメージが強い方も多いと思いますが、最近は結構カラフルでポップなものも多いです。

米沢木綿KIPPEいい色です。いつも悩みます。さらっと軽い夏のKIPPEもあります。

米沢木綿KIPPE…「着っぺ(=着よう!)」という方言から名付けられた “KIPPE” 肌触りのよさとしなやかさ、カラフルな生地が人気。

丈夫な会津木綿。私も一枚持っていますが、かなり重みがあって寒い時期に着ています。寒い地方の木綿にはやはり合う季節があります。一時期もう作っておられるところがないと聞いたのですが、最近またちらほら見かけるようになりました。

会津木綿…陸奥国会津郡(福島県西部)に伝わる伝統工芸品。木綿平織の丈夫な織物。ふっくら厚みがあり縮みにくい。

縞がかっこいい館林木綿。時代劇でよく見かけるような、黒い繻子の襟をかけて着てみたいですね。比較的お手頃価格です。

館林木綿…群馬県南部の館林(たてばやし)で織られる木綿。縞模様が粋で細い糸をしっかり織り込んであるため、表面は適度にサラっとしている。

和裁初心者さんにオススメの遠州綿紬、こちらも1万円以下のお手頃な木綿です。

遠州綿紬…静岡県浜松市を中心につくられる柔らかな質感の綿織物。江戸時代から織り始められ、浜松繊維デザインのルーツと呼ばれている。

備後絣はほっこりした柄が多くありました。すごくふっくらとした手触りでこれも迷いました!

備後絣…日本三大絣の一つ。江戸時代後期に創案された絣で広島県福山市新市~福山市芦田町で製造されている。丈夫でふっくらとしなやかな布。

こちらはずっと悩んでいる久留米絣。会場でも人気でした。
九州出身としてはいつか久留米絣が欲しいなあと思っています。運命の一枚に出会えるのを待っています。

久留米絣…日本三大絣の一つ、福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている絣。綿織物で、藍染めが主体。あらかじめ藍と白に染め分けた糸(絣糸)を用いて製織し、文様を表す。

他にも柔らかくて軽い保多織、夏に涼しい小千谷縮みや阿波しじらなどなど。
あと、写真を撮ってないのですが薩摩絣がとても良くて、お値段も木綿にしてはなかなかいいものでしたが、あれはいつか欲しいですね…

試着は必ずしましょう

いろいろ合わせてみました。好みの色が丸わかりです。。

とにかく顔の近くに当てて鏡で見てみるべし!
反物の状態で見ているものと、体に付けたものは見え方が違います。
特に上半身は襟や袖の部分など柄が斜めになるので結構雰囲気が変わります。
柄によっては襟にどの色を持ってくるかなど、遊べることも。仕立て前の要相談ポイントです。

可愛い格子に惹かれつつもついつい手にとってしまう無地系。
基本シンプルなものが似合うので無地が落ち着くのですが、せっかくなら木綿っぽいものを選びたい。手持ちのデニム着物など無地のものが多いから、ちょっと違うものが欲しい。

迷いすぎるので、LINEで夫に相談しつつ決めてきました。
結果、児玉社長お気に入りの珍しいものを選んだようです。
自分のチョイスが間違ってなかったなと、ちょっと嬉しかったですね。

何を選んだかは仕立て上がったら報告します。

木綿の着物は織元さんも減っていて年々少しずつですが、反物の価格も上がってきています。
同じ色柄を織らないところも多いようなので、気に入ったものがあったら即購入をお勧めします。

すぐお仕立てをしなくとも、後々ゆっくりお仕立てに出せばいいかと。
木綿に限らず着物まわりのものは、年々職人さんが減りつつあります。

出会った時がタイミング!

木綿の反物価格は幅がありますが、だいたい7,000円〜30,000円くらいです。

ブログをご覧になった方に会場でお会いすることもできました。
緑色の着物を着て行ってたので私とすぐ分かったようです。
お声がけいただきありがとうございました。

染織こだまさんはオンラインショップもありますので、会場に足を運べない方はオンラインでもお買い物いただけます。

染織こだまHP


こちらは7年前くらいに作った会津木綿です。
厚手で丈夫なので寒い時期に着るようにしています。
4月10月は暑いですね。。